スピリチュアリズムの源流

 

 

 こんにちは、秋山です。

 

 今回は、空前の世界的ブームに発展したスピリチュアリズムの源流とも言える時代、1850年代のお話に遡ります。

 

 スピリチュアリズムは、霊性運動などと翻訳され、ある種の広報性、主張性を伴った霊や見えない世界を信じてもらうための運動と捉えられることが多いようです。

 

 その意味においては、1858年にフランスで、スピリチュアリズムをテーマにした新聞『スピリット評論』が創刊されたことが、この運動の始まりであるとアーネスト・トンプソン(イギリス最大のスピリチュアル団体の連合体であるSNUの教育担当理事)は語っています。

 

 この新聞を創刊した人物こそ、アラン・カルデックなのです。

 

 彼は1804年、フランスのリオンで誕生し、教育者としてたくさんの業績をあげました。彼が教鞭をとった内容は物理学、化学、解剖学、天文学にまで広がっています。1855年ごろから、心霊現象に真面目に取り組むようになったといわれています。彼はこの新たなる科学的テーマが、人類の未来を照らす光明になることを主張しました。

 

 その著書『霊媒の書』は、2015年にわが国で本格的な翻訳書が発行され、大変示唆に富んだ内容を日本語で楽しむことができるようになりました。その中で、カルデックは能力者の性質とその分類において、詳細な体系を記しており、その内容は、私の能力者としての45年以上の経験から見ても、とても誠実で、多くのデータと向き合ったことがわかります。

 

 精神世界で、こういったスピリチュアリズムの研究者が、当時ほど、この近代において注目されていない理由はいくつかあります。研究者は、得てして、能力者の上に立ちたがり、コントローラーとして、能力者を味方につけたがる傾向がどうしても拭えず、結果、能力者との激しい対立を生んだり、自分が心酔したり、利益関係のある能力者のみを本物と主張し、己に寄り添わない能力者に対しては、激しく排除、批判する傾向があるのです。

 

 この忌まわしい習慣は、ネットを見る限りにおいても、現代の精神世界に受け継がれていると言わざるを得ません。確かに、能力者は、他人にわかってくれという気持ちが強く、原理主義的な「私は正しい」という主張を、根拠もなく、激しく繰り返す傾向が拭えず、その話を丁寧に聞こうとする研究者に疎んじられる側面があります。

 

 ただし、研究者が一見、喜びそうな話をし、わかりやすい物理現象に見えるようなインチキ手品を披露する能力者モドキに、かえって研究者が騙されやすい気持ちもわからないでもありません。

 

 研究者と能力者が、ともに協和し、きちんとしたメディアシステムを構築できたらよいのにと思います。

 

 

 

 ※画像は、秋山氏の事務所に飾られていた不思議な絵。天使が印象的です。

 

 

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